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ドライマウス(口腔乾燥症) ( 読売新聞 2008年12月25日)
ゆっくり食べ 少量で満腹 (読売新聞 2008年12月11日)
2008年3月30日 妊婦さんも歯が命 口腔ケアで出産時のリスク軽減 (2008年2月27日 水曜日 産経新聞の記事)
2008年3月19日 お知らせ 4月14日より 土曜日も診療を行います。また平日は、夜8時まで診療いたします。
2008年2月14日 3大がん検診、「一度も受診なし」半数 内閣府調査 (2007年11月12日 朝日新聞の記事)
TOPICS&NEWS
顎関節症とは?(2009年4月6日 読売新聞)
[Q&A]習慣改めるだけで効果
——顎関節症とは、どんな病気でしょうか?
顎関節症は単一の病気の名前ではありません。あごの関節や筋肉の痛み、口を開けにくい、顎関節が鳴る、などの症状を持つ慢性的な病態をひとくくりにした診断名です。
——患者数は?
軽い症状も含めれば、人口の半数が経験しているといわれます。人口の十数%は顎関節が鳴りますが、受診する人はまれです。音以外に支障がなければ、気にする必要はありません。患者の6~7割に、顎関節でクッションの働きをする関節円板のずれがあります。人口の3割はずれていますが、何の症状も意識していない人も多くいます。
——患者の年齢や性別に特徴はありますか?
20代から30代が最も多く、高齢になるほど減ります。目立つのは大学を卒業し、社会に出た直後の人で、緊張感でくいしばったり、夜中の歯ぎしりが増えるためだと思います。性別では、女性が男性の2~3倍です。原因は不明ですが、骨格の弱さや症状に対する敏感さなどが指摘されています。
——かみ合わせの悪さが原因ではないのですか?
かみ合わせが一番の問題と思っている人が多いのですが、歯科事情が悪かった昔よりも患者が増えていることと矛盾します。精神的なことと歯は関連があります。仕事や人間関係、パソコン業務などのストレスが、歯ぎしりやくいしばりなどを生み、あごに負担をかけているケースが多いと思います。
本来、口を閉じていても上下の歯はすき間があるのですが、患者の7割は食事や会話の時以外でも歯を接触させる癖があります。それだけで筋肉は活動し、疲労してしまいます。
——治療はどのように行われていますか?
スプリント(歯科用マウスピース)、鎮痛薬、かみ合わせ治療、外科療法、薬物療法などがあります。歯やあごに大きく手を加える外科的な治療が一時期はやりましたが、再発や悪化が多いことが分かりました。痛みがある時に歯を削るような治療は避けるべきです。痛みがあると筋肉は縮こまり、かむ位置がずれるはずです。痛みが取れてあごの位置が元に戻ったときに、またかみ合わせが変わる可能性があるからです。
確実な治療法はないので、できるだけ危険の少ない治療法を優先すべきです。患者自身が、あごに負担をかける生活習慣や姿勢に気づき、改めるだけで大きな効果があります。
口腔粘膜疾患とは(2009年3月15日 読売新聞)
舌の痛み「カンジダ菌」原因?
5年ほど前から舌が焼けるような痛みがあり、病院でカンジダ菌が原因と言われました。うがい薬などでも症状は変わりません。このままの治療を続けるべきですか?(67歳男性)
粘膜の病気なども疑って
舌が焼けるように痛いという症状は、「口腔(こうくう)カンジダ症」や、貧血のほか、見た目に異状はないのに舌の痛みが続く「舌痛症」などでみられます。
口腔カンジダ症は、「カンジダ」と呼ばれる真菌(かび)が原因で、口の粘膜に白いこけ状の薄皮のようなものができたり、赤くただれたりします。免疫力が低下した、唾液(だえき)の分泌量が少ない、入れ歯を入れたままにしている、抗生物質やステロイドによる治療を受けている——といった人にみられ、ゼリー状の抗真菌剤を口に含んだり、治りにくい場合には抗真菌剤を内服したりして治療します。
一方、貧血では、ビタミンB12の欠乏による悪性貧血や、鉄欠乏性貧血で、舌が赤く、平たくつるつるしたような症状が出ます。その場合、不足しているビタミンB12や鉄分を補充すれば改善します。
舌痛症は、原因は明らかではありません。舌を刺激しそうな、とがった歯や歯石の沈着などがあれば処置をし、唾液が少なくなっている場合は、うがい薬や保湿剤を使います。ストレスや神経の疲れと関連しているとも考えられており、神経科的な治療が必要なことがあります。
その他、口の粘膜が赤くなったり、ただれたりする「扁平苔癬(へんぺいたいせん)」など、粘膜の病気が痛みの原因になっていることもあります。質問者は口腔カンジダ症の治療を長期間受けていますが、改善しない場合は、他の病気の可能性も含め、専門医に相談する必要がある。
ドライマウス(口腔乾燥症) ( 読売新聞 2008年12月25日)
最近、口の中が乾いて食べ物が飲み込みづらく気になります。病院へ行くべきなのか迷っているのですが…。(東京都52歳 女性)
症状からしてドライマウスが疑われます。口内の乾燥は不快なだけでなく、歯や歯茎などにも悪影響を与えるので、歯科口腔外科やドライマウス外来などを受診して、適切なケアを行うことをすすめます。
ドライマウスとは、唾液の分泌量が低下して口の中が乾燥してしまう状態をいいます。中高年の女性を中心に増加しており、発症者全体の92%が50歳〜70歳の女性というデータもあります。
原因としては加齢やストレス、向精神薬などの副作用、病気治療の影響(抗がん剤、がんの放射線治療)、内科疾患(糖尿病、甲状腺の病気)、そして膠原病のひとつ、シェーグレン症候群(口と目の乾燥を主な症状とする病気)などがあげられます。
主な症状としては、口の中の乾燥のほか、舌やくちびるがピリピリ、ヒリヒリ痛む、口の中がネバネバするなどです。とくに口の乾燥感と舌痛は、患者さんが訴える中心的なもので、「がんではないか」と心配する人も多く、ドライマウスは心身に大きな影響を与えるといえます。
その反面、「口の中が乾くぐらいは病気ではないだろう」などと軽視する人も少なくありません。しかし、唾液の分泌量が減ると、食べ物がうまく飲み込めない、しゃべりづらいなどの不快な症状が出るうえ、虫歯や歯周病になりやすいため、軽く見るのは禁物です。ご質問の方も歯科口腔外科やドライマウス外来などを受診して正確な診断を受け、原因となる病気があれば治療を行いながら、口内の適切なケアを行うことをおすすめします。
ドライマウスの改善のために
日常生活における留意点は、唾液の分泌を促進すること。そのために主に次の3つが大切です。
(1)毎食よく噛んで唾液の分泌を促す。
(2)リラックスすると副交感神経が優位になって唾液の分泌が促進されるので、入浴やティータイムなどゆっくりできる時間を持つ。
(3)唾液腺の機能を高めるストレッチを行う(左図参照)。
それ以外にも、ガムを噛む(シュガーレスやキシリトール配合のもの)、なるべく体を動かす、規則正しい生活を送るなども大切です。
また、口内を潤すために市販の口腔保湿ケア製品を利用するのもひとつの方法です。保湿ジェル、アルコール未使用の洗口液(マウスウォッシュ)などは、唾液に含まれている天然酵素や保湿成分が配合されているものもあり、口内に潤いを与えます。口の中が乾いて荒れ、痛くて歯磨きがつらい場合は、刺激の強い発泡剤を配合していない低刺激歯みがき剤を使うといいでしょう。
冬は空気が乾燥するので、部屋の湿度にも注意を払いましょう。とくに口呼吸をしがちな人は、マスクを上手に利用すると効果的です。また、口内の健康チェックのために定期的に口腔検診を受けることも大切です。
ゆっくり食べ 少量で満腹 (読売新聞 2008年12月11日)
「太っている人は、食べるのが早い」。こんな印象通り、よくかまずに早食いすることは、確かに肥満の原因になるらしい。
東京歯科大とライオン歯科衛生研究所は、肥満と食習慣の関連を共同研究している。それによると、大人も子どもも早食いの人ほど、また、よくかまない人ほど肥満の傾向が強いことが分かった。
研究では意外にも、夜食やおやつ、遅い夕食など、「いつ食べるか」は肥満との明確な関連がみられず、「いかに食べるか」の重要性がはっきりと浮かび上がってきた。
多くかむ人の特徴は、食事時間が長い一方、食事量は少ないこと。これは、食べ物をよくかむほど脳の満腹中枢が刺激されて、食欲が抑えられるためだ。早食いの人は、満腹感を感じる前に大量に食べてしまいがちになる。
研究グループが、健康な男性を50回以上かむ多咀嚼(そしゃく)と通常の咀嚼に分けて、満腹になるまでおにぎりを食べてもらったところ、多咀嚼は528グラム、通常の咀嚼は693グラムで、多咀嚼の方が確かに少ない量で満腹になった。
血糖値を抑えるインスリンの分泌量も、多咀嚼の方が上昇が穏やかで、インスリンを分泌する膵臓(すいぞう)に優しい。インスリン分泌は年齢とともに衰えて、糖尿病の原因になるため、若い時からインスリンを節約する食事は糖尿病を予防し、健康長寿につながる。
「大人になってから早食いを改善するのは難しい。子どもの時から、先に口に入れた食べ物をのみ込むまで次の食べ物を入れないなど、よくかむ習慣を身につけさせたい」と言われている。
■早食い防止10か条
・かむ回数を意識的に増やす
・一口の量を減らす
・のみ込んでから次の食べ物を口に入れる
・水分と一緒に流し込まない
・ゆっくりと、唾液を混ぜ合わせる
・歯ごたえがある食材を選ぶ
・野菜はゆですぎず、大きめに切る
・品数を増やし、外食では定食を選ぶ
・時々、はしを置く
・2人以上で食べて会話を楽しむ
インプラント治療の危険性 (2008.12月 読売新聞)
まさに「諸刃(もろは)の剣(つるぎ)」というほかはない。確かに有効な手段で、素晴らしい治療法なのだが、一つ間違うととんでもないことになる。何の話かというと、今ものすごい勢いで広まりつつある歯科インプラントのことである。
歯を失ったところに、人工の根を埋め込むインプラント。歯科医院で勧められた皆さんは、部分入れ歯やブリッジより、はるかによい方法であるとか、第二の永久歯と呼んでもよいなどという、夢のような話を多く聞かされたことと思う。
ところが、インプラントの危険性についてはあまり聞かされていないようだ。インプラントする場所の骨が薄いから、骨を足さなくてはならないとか、神経が近くにあるから手術が難しいなどという説明はあっても、インプラント自体がかなりリスクの高い修復法であることの説明は少ない。
そもそもインプラントは、部分入れ歯やブリッジなどと違って、神経や血管が分布している骨の中にまで入り込む外科手術の一つであることを肝に銘じなければならない。
歯科医はその教育課程の中で、インプラントの臨床実習はない。ということは、歯科医師免許を取得してから研修することになるが、もちろん1日や2日の講習会ですべてを覚えられるものではない。ところが術式そのものはそんなに難しくなく、しかも高額の治療費を要求できるので、歯科医が安易に取り入れる傾向にある。口腔外科手術の経験がない歯科医が行うインプラント程危険なものはない。まだ保存可能な歯を残す努力もしないでインプラント治療を勧める、なんて考えたくはないが、そういう話も聞こえてくる。
半分を骨の中に埋め、残りの半分を口の中に露出しているインプラントは、常に生体の拒絶反応と感染の恐れにさらされている。そのため感染対策が十分でないと、歯周病のようにインプラントの周囲が腫れてしまい、ぐらぐらとなってインプラントを除去しなくてはならない。
手術中に神経を傷つけて唇のまひがいつまでも続いたり、血管を切って極度の内出血が起こったりして、訴訟問題にまで発展することも多い。
ある歯科大学の口腔(こうくう)外科の教授が「君たちの安易な手術のせいで、インプラント除去に忙殺されている私たちの身にもなってくれ!」と講演会で叫んでいるとういう。
うまい話には裏がある、とまでは言いたくないが、治療費が高額なだけに、セカンドオピニオン(主治医以外の第二の意見)を受けて慎重に選択するのがよい。近年の、インプラントの進歩を否定するものではないが、臨床応用するには歯科医の十分な訓練や専門医資格を厳しく定めることが必要とされている。
親知らず ( 読売新聞 2008年6月12日)
「親知らず」は抜いたほうがいい、と友人に言われました。痛んだことはないのですが…。
(東京都・22歳女性)
まっすぐ生えていて痛みもなく、しっかり噛み合っているのであれば抜く必要はありません。でも、生え方が悪い、腫れや虫歯を繰り返すなどの場合は、できれば若いうちに抜歯をおすすめします。
「親知らず」は一般的に18歳から20歳くらいにかけて生えてくる歯で、正式には「第三大臼歯」といい、「智歯」とも呼ばれます。名前の由来には「親もとを離れてから生えてくるから」などといわれています。退化傾向が著しいので、歯の芽(歯胚)そのものがなくて生えてこない人や、芽はあっても顎の骨の中に残ったままという人も増えています。また、生えたとしても、顎のスペースが十分になかったりすると、トラブルの原因にもなりやすいのです。
もし、生える場所があり、上も下もまっすぐ生えていて、腫れも痛みもなく、しっかり噛む機能をはたしているのであれば、せっかくの健康な歯を無理に抜く必要はありません。しかし、次のような場合は将来的な影響も考慮して、抜くことをすすめます。
(1)横向きや外向きに生えている。
(2)歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性がある。
(3)虫歯や腫れを繰り返す。
(4)食べかすがつまりやすく、歯磨きがうまくできない。
もっとも多いトラブルは「智歯周囲炎」というもので、まっすぐ生えています。このような歯は、一度治ったとしてもまた同じことを繰り返すことが多いので、抜いたほうがよいと言えます。
親知らずは顎の奥にあり、骨が厚いところから抜歯することになるので、体に負担がかかります。ですから、体調のよいときに、できれば若いうちに抜くことをすすめます。とくに女性は、妊娠前に抜いておいたほうがよいでしょう。
抜いた後は、体をいたわり、大事に養生してください。また、細菌の感染や出血が起こらないように、お風呂に長くつかったり、激しい運動をしたりするのは控えましょう。喫煙やお酒などの刺激物を控えることも大切です。
抜けた後 選ぶのはあなた 読売新聞 2008.5月
久し振りにメガネ店に行った。近くが急に見づらくなり、目の疲れもひどくなったからである。昔なじみの店主に検眼をしてもらうと、近視が弱くなって老眼が進んだそうだ。 そうなると当然レンズを新しいのに換えなくてはならない。レンズの度は分かったが、さて、どのようなタイプにするかは、種類が多くてなかなか判断が難しい。用途によって異なるし、ガラス、プラスチックなど素材の違いもあって、素人ではすぐには分からない。
「お任せしますよ」と言いたいところだが、使うのは自分だから一生懸命説明を聞いて、やっとのことで一つを選択する。ところが、まだ終わらない。今度はフレームである。やれやれ、メガネの選択でさえこんなに悩むのだから、歯が抜けた後の処置を選ぶのに、患者さんが迷うのも当然だと思った。歯が1本抜けたとき、どうしたらよいか。という前に、そもそも歯は何の役目をしているか。細かなことを除いて大雑把に言えば、食べる機能と、見栄えの二つである。奥歯が1本抜ければ噛(か)みづらくなるし、前歯が抜ければ見栄えが悪くなる。だから1本抜けた場所に、何らかの処置をしてこの二つの役目を回復しようとする。
「先生、どうしたら良いんですか?」と聞かれると、私はいつも手のひらを広げて五つの選択肢を示す。そしてこう言う。「いいですか、いろいろ示しますが、選ぶのはあなた自身ですからね」
歯が抜けて噛めなくなる、見栄えが悪くなるという現象は、歯科医が積極的に関与する「疾病」の類ではなく、むしろ患者さんの生活の質の向上を考えて対処すべき「障害」の一種である。そう考えれば、抜けたところに何をするかは、実は歯科医ではなく、患者さん自身が選ぶべきものだということがお分かりだろう。 私の示す五つの選択肢とはこうだ。一長一短があるが、体に優しい順に
〈1〉何もしない(1本歯を失っても、噛む機能と見栄えに問題ないのならば、選択肢の一つ)
〈2〉取り外しの義歯(部分入れ歯)
〈3〉接着ブリッジ(両側の歯をわずかに削って、ブリッジを接着剤で固定する)
〈4〉ふつうのブリッジ(両側の歯に冠をかぶせ、その間をつなぐ。歯を削る量が多い)
〈5〉インプラント(人工歯根を骨の中に埋め込んで固定する)、である。
機能回復の度合い、見栄え、かかる診療費などは、全くこの逆の順番となる。歯科医のアドバイスを受けながら一つを選択するが、間違っても「これでなければならない」などということはない。「ああ、面倒くさい! お任せします」なんて言わないで、十分に悩んでください。1本の歯の回復はそれだけ価値のあるものなのですから。
歯との摩擦 痛みの原因 (読売新聞 2008年5月29日)
周囲の歯の跡がくっきりついた舌
歯との相性で舌が痛むこともある。
舌がん治療が専門の北里大耳鼻咽喉(いんこう)科准教授の中山明仁さんのもとには、「舌が痛い。舌がんではないか」と受診する人が時々いる。痛む場所を聞くと、虫歯や入れ歯、歯の治療の跡などに、舌がこすれていることも多い。
こんな時は、歯科で舌があたる部分の歯の出っ張りやざらつきを削り、磨いてもらうことを勧めている。「ぜひかかりつけの歯医者さんに、舌と歯の関係をチェックしてもらってほしい」と中山さん。
舌に歯があたって、舌の周囲にぎざぎざに歯の跡がつく人がいる。「舌が常に歯で圧迫されているので、舌全体の神経が過敏になり、少しの刺激で痛みを感じやすくなります」と九州歯科大教授の柿木(かきのき)保明さんが説明する。
生まれつき下あごが小さい人もいるが、運動不足や水分の過剰摂取、冷え性で血行不良などになると、舌に水分がたまって大きく膨らむことがある。適度な運動で汗をかく習慣をつけることで、改善することがある。
肩や首のこり、食いしばり、前かがみになる癖があると、口の中の緊張が高まって舌が歯に押しつけられる。長年の癖を治すのは難しいが、あごや肩の力を抜き、姿勢を良くするよう心掛ける。
歯の跡がついても、舌が痛まなければ治療の必要はない。「がんでなく、原因が別にあるとわかったことで、痛みが気にならなくなる人もいます」と中山さんは話す。
妊婦さんも歯が命 口腔ケアで出産時のリスク軽減 (2008年) 2月 27日 水曜日 産経新聞 東京朝刊 生活面)
■産科・歯科連携の広がりに期待
歯周疾患が早産・低体重児出産のリスクを高めることが米国で報告されて約10年になる。しかし、産科医・歯科医とも認識が十分でなく、妊婦への口腔(こうくう)ケアの取り組みはまだ十分とはいえない。妊娠中の口腔ケア指導は、出産時のリスクを減らすだけでなく、子供の虫歯予防にもつながることが分かっており、産科・歯科連携の広がりが期待されている。(平沢裕子)
妊娠に伴う食生活の変化やつわりで歯磨きがうまくできないなど、妊娠中は口腔内トラブルを起こしやすい状況にある。
一方で歯科医師側も「妊婦に麻酔を使ってもいいのか」など妊婦の治療に不安を抱く場合が少なくない。
宮川医院産婦人科(神奈川県藤沢市)では、口腔ケアの重要性を知らせるパンフレットを配布したり、口腔内トラブルのある患者に歯科医を紹介するなど、歯科との連携を積極的に行っている。
赤ちゃんの乳歯は妊娠中につくられる。口腔ケアの指導を妊婦さんにすることは、早産のリスクを減らすだけでなく、赤ちゃんの歯の健康にもつながると言われている。
3大がん検診、「一度も受診なし」半数 内閣府調査 2007年11月12日 朝日新聞
がん検診を9割以上の人が重要と考えているのに、日本で死亡者が多い肺がん、胃がん、大腸がんの「3大がん」の検診を一度も受けたことのない人が、いずれも約半数にのぼることが、内閣府が2007年11月に発表した「がん対策に関する世論調査」で明らかになりました。
調査結果では、がん検診が「重要と思う」と答えた人は95%。しかし、検診を「今まで受けたことがない」との回答が、肺がんで52%、胃がんで46%、大腸がんで55%に達した。女性のみを対象にした子宮がん、乳がんでも、それぞれ38%、50%が一度も検診を受けていないことがわかっています。
国の指針によると、肺がん、胃がん、大腸がんは「40代から毎年受診することが望ましい」とされていますが、40代で「1年以内に受診した」と答えた人は肺がん48%、胃がん43%、大腸がん40%に過ぎません。(調査は2007年9月、全国の20歳以上の男女3000人を対象に初めて実施されており、回収率は59%だった。)
一方、「口腔がん」は、がん全体の約2%ですが、口腔がんによる死亡者数は年間約5600人と言われており、数十年前と比較すると約2倍以上増加していると言われています。
口腔は、食事、会話、嚥下機能に影響し、進行の具合によっては顔貌の変化を伴い、QOLが著しく
低下するため、より早期発見・治療が重要とされています。


